宮崎県西臼杵郡高千穂町の浅ヶ部(あさかべ)に伝わる「浅ヶ部八十八ヶ所霊場めぐり」♪ 江戸末期の天保の大飢饉をきっかけに、四国八十八ヶ所の寺院の土を迎えて開かれた、集落のお遍路道です。
この記事のポイント
- 天保6年(1835年)に四国八十八ヶ所の土を迎えて開かれた霊場
- 八十八体の本尊はすべて同じ寸法で、延岡・舞野の石職人利吉の作
- 旧暦3月21日などの忌日は、お茶屋でお接待があります

見どころ・楽しみ方
- 開かれたわけ:高千穂町公式サイトによると、天保の大飢饉の際、甲斐常吉らの有志が近郷から浄財を募り、四国八十八ヶ所の寺院の土をもらい受けて、天保6年(1835年)3月21日に開眼・開場しました
- 八十八体の本尊:同サイトによると、八十八体の本尊はすべて同じ寸法で、延岡・舞野の石職人利吉が制作しました
- お接待:同サイトによると、弘法大師の忌日である旧暦3月21日と、初大師の旧暦1月21日、夏の旧暦7月21日には、各お茶屋さんでお茶や赤飯などのお接待があり、特に参拝者が多く訪れます
宮崎県の「みやざきの文化財情報」(浅ヶ部神楽)によると、浅ヶ部は天香具山(あまのかぐやま)の山裾に広がる集落です。旧暦1月21日の初大師をはじめ、年3回の忌日には、小組ごとに大師堂でお茶の接待が行われています。
季節ごとの楽しみ方
- 旧暦の1月21日・3月21日・7月21日:町公式サイトによると、お茶や赤飯などのお接待があり、参拝者が特に多い日です。旧暦の日付なので、新暦では年ごとに日が変わります
- 12月は夜神楽:県の紹介ページによると、磐下大権現社(いわしただいごんげんしゃ)の氏神祭として、平成17年から12月の第3土曜日に夜神楽が行われています。高千穂町観光協会の夜神楽日程表には、令和7年度は2025年12月20日(土)に浅ヶ部公民館で、神事13:00〜・舞入れ14:30〜と載っていました
2026年10月14日時点で日程表に載っているのは令和7年度の日程です。今シーズンの日程は、公表され次第ご確認ください。夜神楽全体のことは高千穂町「高千穂の夜神楽」で紹介しています。
知っておきたい豆知識
- 石工・利吉の仕事:県の紹介ページ(上田原神楽)によると、延岡舞野の石工・利吉は、1800年代に高千穂町内で多くの石像・石仏を造りました。上田原の熊野神社の薬師堂を守る仁王像(1835年)も、利吉の作と紹介されています
- 浅ヶ部神楽:県の紹介ページによると、江戸末期から明治にかけて百数十人の弟子を抱えた高千穂神社の神楽役・樋口治吉郎(ひぐちじきちろう)の神楽を継承しているといわれ、多くの神楽研究者が訪れて全国に紹介されました
- 県北のほかの八十八ヶ所:延岡市には、四国霊場の土を迎えた延岡市「宮野浦八十八ヶ所巡り」があります
よくある質問
霊場の場所や巡り方は、どこで聞けますか?
町公式サイトのページには、問い合わせ先として高千穂町企画観光課(0982-73-1212)と高千穂町観光協会(0982-73-1213)が載っています。巡る前に問い合わせると安心です。
お接待はいつありますか?
町公式サイトによると、旧暦1月21日(初大師)・3月21日(弘法大師の忌日)・7月21日です。
夜神楽はいつ見られますか?
県の紹介ページでは、毎年12月の第3土曜日と案内されています。日程は観光協会の夜神楽日程表で確認できます。
こんな人におすすめ
- 集落に根づいた小さなお遍路の歴史を知りたい方
- 石仏や大師堂のある、静かな山里を歩いてみたい方
- 浅ヶ部神楽など、高千穂の暮らしと信仰に関心がある方
基本情報
| 名称 | 浅ヶ部八十八ヶ所霊場めぐり(あさかべはちじゅうはちかしょれいじょうめぐり) |
|---|---|
| 場所 | 宮崎県西臼杵郡高千穂町の浅ヶ部(あさかべ)地区(番地の記載なし) |
| 開眼・開場 | 天保6年(1835年)3月21日 |
| 本尊 | 八十八体(すべて同じ寸法・延岡舞野の石職人利吉の作) |
| お接待 | 旧暦1月21日(初大師)・3月21日・7月21日 |
| 夜神楽 | 毎年12月の第3土曜日(磐下大権現社の氏神祭。令和7年度は2025年12月20日・浅ヶ部公民館) |
| 問い合わせ | 高千穂町企画観光課 0982-73-1212/高千穂町観光協会 0982-73-1213 |
※2026年10月14日時点の高千穂町公式サイト・宮崎県「みやざきの文化財情報」・高千穂町観光協会の夜神楽日程表の記載をもとにしています。内容は変わることがあるため、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
アクセス
- 場所:浅ヶ部地区(三田井)です。夜神楽の日程表では、浅ヶ部公民館は高千穂町役場から3kmと案内されています
- 巡り方:霊場の順路や駐車場は、町公式サイトのページに載っていません。高千穂町企画観光課(0982-73-1212)か観光協会(0982-73-1213)へ問い合わせると安心です
下の地図は、浅ヶ部の集落付近(国土地理院地図の地名の位置)を示しています。霊場の個別の場所ではありません。
地図
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まとめ
浅ヶ部八十八ヶ所霊場めぐりは、天保の大飢饉の時代に、集落の有志が四国の土を迎えて開いたお遍路道です。旧暦の大師忌のお接待や、12月の浅ヶ部神楽とあわせて、高千穂の山里に根づく信仰に触れてみてくださいね♪


