日向市には、石を積んでつくった「眼鏡橋」が市の文化財として残っています♪ 日向市の文化財ウェブサイトによると、東郷町には明治42年(1909)の暴風雨のあとに架けられた石橋が3橋あり、富高には昭和2年(1927)の石橋「本谷昭和橋」があります。
この記事のポイント
- 東郷町の瀬戸・野々崎・坪谷本村の3橋は、いずれも単眼のアーチ石橋(市指定・昭和58年)
- 明治42年の暴風雨で坪谷川流域の木橋が流され、石橋に架け替えられた
- 富高の本谷昭和橋は昭和2年築の3連アーチ・鹿児島の技術の影響がみられる

見どころ・楽しみ方
東郷町の眼鏡橋(3橋)
- 瀬戸眼鏡橋:所在地は東郷町坪谷、瀬戸川に架かります。全長21.7m・幅4m・総高7.9m
- 野々崎眼鏡橋:所在地は東郷町山陰戊、西ノ内川に架かります。全長20m・幅4m・総高8.2m
- 坪谷本村眼鏡橋:所在地は東郷町坪谷、一谷川に架かります。全長23.7m・幅3.8m・総高11.2m
3橋とも、昭和58年(1983)6月13日に市の有形文化財(建造物)に指定され、所有者は日向市です(各ページ)。
- 3橋はいずれも「単眼」、つまりアーチが1つの石橋です
- 石の面や角をきれいに整え、目地(石の継ぎ目)が水平になるように積み上げる「水平積み(平行積み)」という工法が使われています
富高の本谷昭和橋
- 本谷昭和橋によると、所在地は大字富高字門田、富高川に架かる石橋です。全長17.15m・幅2.78m・総高4mです
- 昭和2年(1927)に、門川町の石工・小山宇太郎が架けました。3連アーチの輪石(アーチを組む石)は二重で、基礎石が台形に加工されているなど、鹿児島の技術の影響がみられるといいます
- 指定は昭和62年(1987)9月30日、所有者は日向市です
季節ごとの楽しみ方
橋そのものの季節行事は、公式の資料では確認できませんでした。同じ坪谷地区の牧水公園には、季節の見どころがあります。
知っておきたい豆知識
- 市の文化財ページによると、明治42年(1909)8月に来襲した暴風雨で、坪谷川流域では木の橋のほとんどが流されました
- 当時県議会議員だった坪谷出身の矢野力治氏(1864〜1936)が復旧に力を尽くし、流された木橋の多くが、より丈夫な石橋に架け替えられました
- 建設にあたったのは、長崎で修業を積んだ衛藤精一氏です
- 各橋が何年に完成したかは、市の文化財ページには書かれていません
- 本谷昭和橋は、3橋とは別の石工(門川町の小山宇太郎)による橋で、アーチが3つ並ぶ点が東郷町の単眼の橋とちがいます
よくある質問
眼鏡橋はどこにありますか?
瀬戸眼鏡橋と坪谷本村眼鏡橋は東郷町坪谷、野々崎眼鏡橋は東郷町山陰戊、本谷昭和橋は大字富高字門田です(日向市の文化財ウェブサイト)。
橋の上を歩いて渡れますか?
公式の資料には、通行できるかどうかや駐車場の案内は書かれていません。生活道路の可能性もあるため、現地の表示に従い、安全に配慮して見学してください。
「眼鏡橋」と呼ばれるのはなぜですか?
石のアーチが水面に映り、眼鏡のように見える橋に使われる名前です。市の文化財ページでは、3橋とも単眼のアーチ橋と説明されています。
4橋は同じ人がつくったのですか?
東郷町の3橋は衛藤精一氏、本谷昭和橋は門川町の小山宇太郎が建設しました(日向市の文化財ウェブサイト)。
こんな人におすすめ
- 石橋やアーチ橋など、土木の古い構造物を見るのが好きな方
- 牧水公園や牧水生家など、坪谷エリアの観光とあわせて立ち寄りたい方
- 明治の水害と、橋の復旧のエピソードに関心がある方
基本情報
| 瀬戸眼鏡橋 | 東郷町坪谷・瀬戸川・全長21.7m 幅4m 総高7.9m |
|---|---|
| 野々崎眼鏡橋 | 東郷町山陰戊・西ノ内川・全長20m 幅4m 総高8.2m |
| 坪谷本村眼鏡橋 | 東郷町坪谷・一谷川・全長23.7m 幅3.8m 総高11.2m |
| 本谷昭和橋 | 大字富高字門田・富高川・全長17.15m 幅2.78m 総高4m・昭和2年(1927)・3連アーチ |
| 指定 | 市指定文化財(有形文化財・建造物)。3橋は昭和58年(1983)6月13日、本谷昭和橋は昭和62年(1987)9月30日 |
| 所有者 | 日向市 |
※2026年10月時点の公式情報(上の各リンク)をもとにしています。現地の様子や通行の可否は、お出かけ前にご確認ください。
アクセス
各橋への詳しい行き方は、公式の資料には書かれていません。坪谷エリアの目安を挙げます。
- 坪谷エリアの目安:日向市観光協会によると、牧水公園は日向市駅から車で約29分、日向ICから車で約28分です
- 探し方:地図アプリで「瀬戸眼鏡橋 日向市」「坪谷本村眼鏡橋」などと検索してください
地図
日向市のおすすめスポット
- 日向市「坪谷川」♪若山牧水が幼少期に泳いだ清流・夏は河川プール【見どころ・アクセス】
- 日向市東郷町坪谷「若山牧水生家」♪宮崎県を代表する国民的歌人の故郷・記念文学館と牧水公園も近接
- 日向市東郷町「牧水公園」♪若山牧水ゆかり・7種3万本のツツジ祭り・キャンプも楽しめる総合公園
- 日向市東郷町「牧水歌碑」♪昭和22年建立・牧水生家の裏山にある全国9番目の歌碑・市指定文化財【見どころ・アクセス】
- 日向市「美々津橋」♪耳川に架かる昭和9年竣工の鋼アーチ橋・九州唯一の形式で選奨土木遺産【見どころ・アクセス】
まとめ
日向市の眼鏡橋は、明治の大水害からの復旧と、石工たちの技を今に伝える市の文化財です。牧水ゆかりの坪谷を訪ねる際に、石橋のアーチもながめてみてくださいね♪


