日向市美々津町の別府(びゅう)地区に伝わる「別府の供養盆踊り」♪ 日向市の文化財ウェブサイト(別府の供養盆踊り)によると、幕末から明治に流行した江州(ごうしゅう)音頭の系統の盆踊りで、初盆の家を一軒ずつまわって、先祖の霊と遺族の心を慰める踊りです。
この記事のポイント
- 初盆の家を一軒ずつまわって踊る、江州音頭の系統の供養の踊り
- 音頭は「加賀見山」など12口説き・振りは5種類・1回約20分
- 平成4年(1992)に市の無形民俗文化財に指定・別府区が保存
見どころ・楽しみ方
- 踊りのルーツ:日向市の文化財ウェブサイト(別府の供養盆踊り)によると、幕末から明治にかけて近畿地方で大流行した「江州音頭」の系統です。かつて千石船で瀬戸内海を行き来した美々津の商人たちが持ち込んだと考えられています
- 12口説き:音頭には、「加賀見山」「富吉」「伊勢の亀山」「炭焼小五郎」など、12の口説き(物語)が伝わっています。振りにも5種類のバリエーションがあります
- 踊り方:太鼓打ちと音頭取りが各1人、男女あわせて20人ほどの踊り手で、4列縦隊になって踊るのが本来の姿とされます
- 約20分の流れ:「打ち込み」と呼ばれる音頭と踊りで始まり、その場の雰囲気に合わせて音頭や踊りを変え、最後に「打ち上げ」の音頭と踊りでしめくくります
- 装い:白を基調にした服装で、頭には網笠を目深にかぶり、手拭いで口を隠すのが特徴です。かつては浴衣がけでしたが、いまは決まりがなく、白が基調ならシャツやズボンでもよいといいます
季節ごとの楽しみ方
踊りが行われる日は、公式の文化財ページには書かれていません。盆に初盆の家をまわる供養の踊りなので、気軽に見物できる催しかどうかも分かりません。近くの美々津では、次の催しが案内されています。
- 2月上旬〜3月上旬:日向市観光協会によると、美々津・立縫地区の古民家15軒に雛人形を飾る「みみつ町並み おひなさん祭り」が開かれます
- 旧暦8月1日の夜:日向市観光協会によると、子どもたちが笹を手に町の家々を「起きよ、起きよ」と叩いてまわる「美々津おきよ祭り」があります(美々津おきよ祭りの記事)
知っておきたい豆知識
- 日向市の文化財ウェブサイト(別府の供養盆踊り)によると、別府は日向市美々津重要伝統的建造物群保存地区の西に接する集落で、石垣で区画された江戸時代以来の道が今も残っています(美々津の町並みの記事)
- この盆踊りは、昭和55年度の九州地区民俗芸能大会に、県代表として出演しました
- 近年は後継者不足が心配されたため、将来の保存・継承を支えようと、平成4年(1992)12月1日に市の文化財に指定されました
- 調査の報告書として、『日向市民俗芸能緊急調査報告書 別府の供養盆踊り 永田のひょっとこ踊り』(1992年・日向市教育委員会)が刊行されています
よくある質問
いつ見られますか?
日付は公式の文化財ページに書かれていません。初盆の家を一軒ずつまわる踊りなので、別府区や日向市観光協会(0982-55-0235)に、見学できるかどうかを確認してください。
江州音頭とは何ですか?
幕末から明治にかけて、近畿地方で大流行した音頭です(日向市の文化財ウェブサイト)。
誰が踊るのですか?
別府区の方々です。太鼓打ちと音頭取りが各1人、男女あわせて20人ほどが踊ります。所有(保存)しているのは別府区です。
見物のときに気をつけることは?
家々の供養の踊りです。遺族や地区の方への配慮を第一に、撮影や見学のしかたは地区の方の指示に従ってください。
こんな人におすすめ
- 各地の盆踊りや民俗芸能のルーツに関心がある方
- 美々津の商人文化や、千石船の交易の歴史を知りたい方
- 美々津の町並みとあわせて、周辺の暮らしの文化を知りたい方
基本情報
| 名称 | 別府の供養盆踊り |
|---|---|
| 所在地 | 日向市美々津町 別府区(美々津重伝建地区の西に接する集落) |
| 指定 | 市指定文化財(無形民俗文化財・民俗芸能)・平成4年(1992)12月1日指定 |
| 保存 | 別府区 |
| 音頭・振り | 12口説き・5種類の振り(系統は江州音頭) |
| 構成 | 太鼓打ちと音頭取り各1人・踊り手20人ほど・約20分 |
| 問い合わせ | 日向市観光協会 0982-55-0235(観光全般) |
※2026年10月時点の公式情報(上の各リンク)をもとにしています。見学の可否や日程は、お出かけ前にご確認ください。
アクセス
別府の踊りの会場は決まっていないため、案内はありません。美々津エリアの目安です。
- 電車+車:日向市観光協会によると、日向市駅から美々津重要伝統的建造物群保存地区まで車で約20分です
- 車:日向ICから約13〜14分(日向市観光協会の美々津のページは約13分、美々津おきよ祭りのページは約14分)
- 駐車場:無料。同ページでは、美々津港の岸壁への駐車が案内されています
地図
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まとめ
別府の供養盆踊りは、美々津の商人が運んだ江州音頭を、供養の踊りとして守ってきた市の文化財です。美々津を訪ねるときは、町並みとあわせて、その背景に思いをはせてみてくださいね♪


