耳川の河口に広がる、日向市の「美々津の町並み」♪ 日向市の文化財ウェブサイトによると、昭和61年(1986)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された港町です。この記事では、公式マップの見どころを歩く順に紹介します。
この記事のポイント
- 国の重伝建・約7.2haに伝統的建造物100棟が残る
- 港から南へ延びる通りと、火除けの「ツキヌケ」が特徴
- 公式マップの見どころは8か所・駅から車で約5分
見どころ・楽しみ方
日向市観光協会の「ひむか神話の郷 まち歩きMAP」(2026年版)には、町なかの見どころが8か所載っています。マップの番号順に歩くと、美々津港側から南へ進めます。
- 立磐神社:神武天皇と住吉三神を祀る神社です。柱状節理の岩場の上に建ち、境内には「御腰掛岩」があります。立磐神社の記事
- 日本海軍発祥之地碑:波頭を模した碑で、耳川河口のシンボルです。建立は、観光協会のマップでは昭和17年、日向市の「歩く道紀行」資料では皇紀2600年記念事業の昭和15年と、資料により異なります
- 美々津軒:明治初期の商家「旧矢野家」を修復した建物で、無料で開放されています。美々津軒の記事
- 美々津まちなみセンター:旧藤屋住宅を修復した建物で、名物の「お舟出だんご」を買えます。まちなみセンターの記事
- 高札場:江戸時代に、幕府や藩が民衆へ直接知らせる立札を再現したものです
- 日向市歴史民俗資料館:安政2年(1855)築の廻船問屋「河内屋」を復元した建物です。資料館の記事
- 旧美々津郵便局舎:明治初期に郵便局舎として建てられました。町並みに似合う丸いポストが今も残ります
- 七ツバエと一ツ神:町並み保存地区の沖に浮かぶ岩礁です。神武天皇が東征のときに岩礁の間を抜けて旅立ったと伝わり、地元の漁師はその間を通って漁に出ないそうです
町並みの「しくみ」を探してみよう
- ツキヌケ:町を延焼から守るために区画整理して造られた防火用の通りで、江戸時代に設けられたと伝えられています(まち歩きMAP)
- バンコ:縁台・腰掛けのこと。ポルトガル語の「banco」に由来し、折りたたみ式になっています(まち歩きMAP)
- 石畳・旧共同井戸:日向市の文化財ウェブサイトによると、旧い敷地割や石畳は、美々津の歴史的景観を形づくる大切な要素です。マップには旧共同井戸が複数載っています
- 町家のつくり:日向市公式サイトによると、虫籠窓(むしこまど)や京格子、通り庭風の土間など、京都や大阪の町家造りを取り入れた家並みです
季節ごとの楽しみ方

- 2月上旬〜3月上旬:みみつ町並み おひなさん祭り。古民家15軒に雛人形が飾られます(日向市観光協会)
- 5月上旬:みみつ町並みこども祭り。古民家に五月人形が飾られます。2026年は5月5日でした(日向市観光協会)
- 旧暦8月1日:美々津おきよ祭り。子どもたちが笹で家々の戸を叩いて回る早朝の行事です
- 11月:立磐神社の例大祭。立磐神社の公式サイトによると、大祭は11月14日・15日に近い土曜・日曜です。日向市観光協会の「ひむか神話の郷 まち歩きMAP」(2026年版)によると、航海の安全と豊漁を祈り、御みこし担ぎや郷土芸能「櫂伝馬踊り」の奉納などでにぎわいます
知っておきたい豆知識
- 日向市の文化財ウェブサイトによると、美々津は江戸時代、高鍋藩の商業港として重んじられ、藩主の秋月氏が参勤交代にこの港を使いました
- 日向市の文化財ウェブサイトによると、保存地区は約7.2haで、伝統的建造物100棟と、土塀・石垣・樹林帯などの環境物件45件があります。港から南へ延びる3本の主道路と、直交するツキヌケは、江戸時代に設定されたものと言われています
- 明治初めには「美々津県」の県庁が置かれました。日向市の文化財ウェブサイトによると、現在の美々津公民館がある場所で公務が行われました。日向市の「歩く道紀行」コース説明資料には、跡地に「美々津縣廳跡」の石碑が建っていると紹介されています
- 日向市の文化財ウェブサイトによると、河内屋は、美々津が重伝建に選定されるきっかけになった建物です
- 日向市観光協会の「ひむか神話の郷 まち歩きMAP」(2026年版)によると、美々津がお舟出の地に選ばれたのは、耳川の河口が作る入り江が天然の港で、周辺に舟の材料になる木がたくさんあったからだと紹介されています
- 日向市の「歩く道紀行」コース説明資料によると、八坂神社は、美々津に着いた神武天皇が行宮(仮住まい)を造った場所とされ、境内には天皇が掘ったという井戸「神の井」の跡があります
よくある質問
見学に費用はかかりますか?
日向市観光協会によると、町並みの散策は自由です。美々津軒は無料で開放されています。日向市歴史民俗資料館は入館料がかかります(資料館の記事)。
建物の開館時間は?
みやざき観光ナビによると、美々津軒・日向市歴史民俗資料館・美々津まちなみセンターは9:00〜16:30、月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始が休みです。
駐車場とトイレは?
みやざき観光ナビによると、駐車場は無料で、美々津港の岸壁に停めるよう案内されています。南側には美々津海岸観光駐車場があります。トイレは、バス停「立縫の里」の横と、美々津海岸観光駐車場の横です。
駅から歩けますか?
日向市の「美々津町歩きMAP」のアクセス欄では、美々津駅から車で約5分、徒歩で約20分です。
こんな人におすすめ
- 江戸から明治の港町の面影を、歩いて味わいたい方
- 神武天皇のお舟出の伝承や、日本海軍発祥の地に関心がある方
- ひなまつりやこどもの日など、季節の催しに合わせて訪ねたい方
基本情報
| 名称 | 美々津重要伝統的建造物群保存地区(美々津の町並み) |
|---|---|
| 所在地 | 日向市美々津町 |
| 選定 | 昭和61年(1986)12月8日/約7.2ha/伝統的建造物100棟・環境物件45件 |
| 見学 | 散策自由 |
| 開館時間 | 美々津軒・資料館・まちなみセンター 9:00〜16:30(月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始休み) |
| 駐車場 | 無料(美々津港の岸壁/美々津海岸観光駐車場) |
| 問い合わせ | 日向市観光協会 0982-55-0235/日向市歴史民俗資料館 0982-58-0443 |
※2026年10月時点の公式情報(上の各リンク)をもとにしています。最新情報は日向市観光協会などでご確認ください。
アクセス
- 電車:JR美々津駅から車で約5分、徒歩で約20分
- 電車+車:JR日向市駅から車で約20分
- 車:東九州自動車道の日向ICから約13分(日向市公式サイトのページでは約20分と案内)
町並みは、いまも人々が暮らす場所です。静かに歩きましょう。
地図
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まとめ
美々津の町並みは、江戸から明治の港町の姿と、神武天皇のお舟出の伝承が重なる、歩いて楽しい町です。公式マップを片手に、ゆっくり散策してくださいね♪


