椎葉村「霧立越」♪椎葉と熊本・馬見原を結んだ駄賃付けの古道・ブナなどの原生林を約12km歩く尾根道【見どころ・アクセス】

📖 読了目安: 約6分

霧立越(椎葉村)付近の空中写真
アイキャッチ画像: 国土地理院 シームレス空中写真を加工して作成

宮崎県椎葉村の扇山から、白岩山・向坂山・小川岳へと続く霧立山地の尾根を辿る古道が「霧立越(きりたちごえ)」です♪ 昭和12年頃まで、牛や馬の背で荷を運ぶ「駄賃付け(だちんづけ)」が行き交った道で、平家落人の伝説も伝わります。いまはブナなどの原生林を歩ける、歴史を感じるトレッキングコースです。

この記事のポイント

  • 椎葉から熊本県の馬見原まで荷を運んだ、昭和12年頃までの古道
  • ブナ・イチイ・ミズメ桜の原生林を約12km歩ける尾根道
  • 南端の扇山(1,661m)は、山開きが毎年5月の第2日曜日
山並みと展望デッキのイメージイラスト
イメージイラスト(実際の景観とは異なります)

見どころ・楽しみ方

  • 約12kmの原生林歩き:椎葉村観光協会によると、ブナ、イチイ、ミズメ桜などの原生林を約12km歩き、いにしえの歴史とロマンの探索、森林浴が楽しめます。
  • 駄賃付けの道の面影:椎葉から農林産物を運び出し、馬見原から塩・酒・みそ・醤油・海産物などの生活物資を運び込む運送業が、昭和12年頃まで続けられました。
  • 尾根伝いの歩きやすい区間:尾根へ上がるまでの距離が長く急峻な難所とされてきましたが、近年は尾根の近くまで道路が延び、尾根伝いの楽な部分だけ歩けるようになったと紹介されています(同協会)。
  • 扇山のシャクナゲ:扇山(1,661m)は五ヶ瀬町からの霧立越ルートを南下した九州山地国定公園のほぼ中央に位置し、頂上付近にシャクナゲの群生地が広がります。詳しくは扇山の記事もどうぞ。
  • 扇山の山開き:毎年5月の第2日曜日に開かれ、椎葉村内外から多くの参加者があります。

季節ごとの楽しみ方

  • 春〜初夏:椎葉村観光協会の登山・トレッキングのページでは、山シャクヤクと石楠花が5月上旬、ベニドウダンツツジが6月上旬の見頃と紹介されています(花の種類によって咲く山は異なります)。扇山の山開きも5月です。
  • 夏〜秋:同ページでは、椎葉の山を「若葉、深緑、紅葉、雪景色と四季折々の装いを見せてくれる」と紹介しています。原生林の深い緑や、秋の色づきの中を歩けます。
  • 冬:雪景色の時期もあります。標高の高い山域なので、冬の入山は天候・路面・装備を十分に確かめてください。

知っておきたい豆知識

  • 霧立山地とは:椎葉村観光協会によると、扇山から白岩山・向坂山・小川岳と続く大きな山岳の総称です。霧立越は、この山地を尾根伝いに辿る峠道です。
  • 平家落人と那須大八郎:壇ノ浦の戦いに敗れた平家一門が敗走して椎葉に入った道といわれ、平家追討に来た那須大八郎宗久もこの道を辿って椎葉に入ったと伝えられます。物語は鶴富屋敷や椎葉厳島神社の記事でも紹介しています。
  • 鞍岡の地名:五ヶ瀬町鞍岡の地名は、鞍岡に馬の鞍を置いたことから「鞍岡村」と訛ったといわれます。霧立越が、馬に乗ったままでは越せないほどの難所だったことがうかがえます。
  • タイシャ流武術:正保2年(1645年)、丸目蔵人のタイシャ流武術が人吉から椎葉へ、椎葉から鞍岡へと伝わり、今日も鞍岡に古武術として伝承されています。
  • 西南戦争:明治10年4月、西郷隆盛が率いる薩軍が行軍し、人吉に出たといわれます。霧立越は、馬見原から椎葉を経由して人吉に通じていました。

よくある質問

霧立越は、どのくらい歩きますか?

椎葉村観光協会は、原生林を約12km歩くと紹介しています。所要時間や出発・到着地点はページに書かれていないため、歩く前に椎葉村観光協会(0982-67-3139)へご確認ください。

初心者でも歩けますか?

椎葉村観光協会の登山・トレッキングのページでは、小学生でも安心の日帰りコースから経験者向きの縦走コースまであり、地域のガイドが同行すれば初心者でも安全に楽しめると案内しています。霧立越のコースについても、ガイドの有無を含めて観光協会へ相談すると安心です。

車で行けますか? 道の状況は?

同ページ(令和5年3月17日現在)には、令和4年9月の台風14号災害で扇山の松木登山口へのアクセス道路が崩落し、車で行けない旨が書かれていました。道路の通行止めや規制は椎葉村役場のホームページで確認できます。出かける前に最新の状況をご確認ください。

携帯電話は使えますか?

同ページには、内の八重登山口付近は携帯電話がつながらないと書かれています。入山の計画は家族などに伝えておくと安心です。

こんな人におすすめ

  • 駄賃付けや平家落人など、歴史の道を歩きたい方
  • ブナなどの原生林で、森林浴をしながらゆっくり歩きたい方
  • 扇山のシャクナゲや山開きに合わせて、山歩きの計画を立てたい方
  • 椎葉村の山歩きを、地元のガイドと一緒に楽しみたい方

基本情報

名称霧立越(きりたちごえ)
場所椎葉村の扇山から、白岩山・向坂山・小川岳へと続く霧立山地の尾根道(熊本県山都町の馬見原へ通じた古道)
歩ける距離の目安原生林を約12km(椎葉村観光協会)
森ブナ、イチイ、ミズメ桜などの原生林
扇山標高1,661m・頂上付近にシャクナゲの群生地・山開きは毎年5月の第2日曜日
扇山の登山口松木登山口:椎葉村役場から車で約45分+徒歩約90分で山頂
内の八重登山口:椎葉村役場から車で約50分+徒歩約90分で山頂
お問い合わせ椎葉村観光協会 0982-67-3139

※椎葉村観光協会「扇山~霧立越」・「扇山(1661m)」・「登山・トレッキング」の記載を確認しています。登山道や林道の状況は変わることがあります。出かける前に最新の情報をご確認ください。

アクセス

  • 扇山へ(松木登山口):椎葉村役場から車で約45分、そこから徒歩で約90分で山頂です(椎葉村観光協会)。
  • 扇山へ(内の八重登山口):椎葉村役場から車で約50分、そこから徒歩で約90分で山頂です。
  • 霧立越を歩く場合:出発地や到着地点の案内は公式ページにないため、椎葉村観光協会(0982-67-3139)へご相談ください。
  • 道路の情報:通行止めや時間規制は、椎葉村役場のホームページで確認できます。
  • あわせて立ち寄り:白鳥山・御池、国見岳、尾前渓谷。

地図

下の地図のピンは、国土地理院の地名検索が示す「霧立越」の位置です。実際は長く続く尾根道なので、場所の目安としてご覧ください。

まとめ

霧立越は、椎葉と熊本県の馬見原を結び、昭和12年頃まで駄賃付けの人と牛馬が行き交った尾根の古道です。ブナなどの原生林を約12km歩ける山歩きと、平家落人や西南戦争の伝承が重なる、歴史の道でもあります。歩くときは、椎葉村観光協会で最新の道の状況やガイドを確かめて、無理のない計画で楽しんでくださいね♪

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霧立越(椎葉村)付近の空中写真

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