宮崎県東臼杵郡椎葉村大字下福良、平家落人伝説で知られる国指定重要文化財「鶴富屋敷(那須家住宅)」のすぐそば、下福良集落を見下ろす小丘の上に「椎葉厳島神社(しいばいつくしまじんじゃ)」は鎮座しています。
祀られているのは市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)と須佐之男命(すさのおのみこと)。
源平の悲恋物語ゆかりの地として、椎葉村の歴史散策で外せない古社です。
この記事のポイント
- 椎葉村を見下ろす小丘に鎮座。市杵嶋姫命・須佐之男命を祀る
- 那須大八郎と鶴富姫の恋物語ゆかり。「源平おまもり」が人気
- 鶴富屋敷のすぐそば。椎葉村役場から車で約3分
平家ゆかりの安芸の宮島の守護神を勧請(創建は諸説)
椎葉厳島神社の創建には諸説伝わっています。代表的な二つは次のとおりです。
- 元暦2年(1185年)の壇ノ浦の戦いで敗れた平家一門追討の命を受けた那須大八郎宗久が、山深い椎葉の地でひっそりと暮らす平家の残党に叛意のないことを深く憐れみ、平家一門が篤く崇敬していた安芸国(広島県)宮島の厳島神社の守護神を勧請して祀ったという伝承
- 壇ノ浦で敗れた平家の残党自身が椎葉の山中に逃れて隠れ住み、元久元年(1204年)に一門の氏神である安芸国厳島社を勧請したという説
明治4年(1871年)に「厳島大明神」から現在の社名に改められ、明治9年(1876年)の村落再編の際には周辺の小社39社がこの神社に合祀されました。
かつては村社として、椎葉の人々の信仰を集めてきました。
那須大八郎と鶴富姫、源平を越えた恋物語
椎葉厳島神社が今も語り継がれるのは、隣接する鶴富屋敷の主・鶴富姫と、追討にやってきたはずの源氏方の武将那須大八郎宗久が、身分を越えて結ばれたという悲恋伝説があるためです。
境内には、鶴富姫が使ったと伝わる「鶴富姫化粧の水」や、大八郎らが陣を構えたとされる「源氏の陣屋敷跡」が残り、恋愛成就・交通安全・厄除のご利益があると、みやざき観光ナビで紹介されています。
社殿は東屋(あずまや)造りで、例祭は旧暦11月15日(現在は新暦11月第1日曜日)に執り行われます。
水の神様・市杵嶋姫命と「源平おまもり」
椎葉村観光協会によると、祀られている市杵嶋姫命は水の神様で、広島の厳島神社で祀られる宗像三女神の一人です。弁財天と同一視されることから、財富や芸事の神様としても祀られています。
那須大八郎と鶴富姫が縁を結び、子を成したという伝承から生まれたのが「源平おまもり」で、「良縁」「夫婦円満」「子宝安産」「健康」などの御神徳があるとされています。
また、毎年11月には二人の物語を題材にした椎葉平家まつりが開かれ、観客動員数は2万人と紹介されています。


見どころ・楽しみ方

みやざき観光ナビによると、椎葉厳島神社は椎葉村を一望できる小高い丘の上に鎮座しています。
境内の鶴富姫化粧の水や源氏の陣屋敷跡に加えて、「源平おまもり」(800円)が人気だと、同ナビは紹介しています。
隣接する那須家住宅(鶴富屋敷)は大八郎と鶴富姫の住居で、悲恋の舞台として有名で、国の重要文化財に指定されています。
季節ごとの楽しみ方
みやざき観光ナビでは、次の行事が案内されています。
- 11月第1日曜:秋季例祭
- 12月第2土曜から日曜:国指定重要無形民俗文化財の「上椎葉神楽」が夜通し奉納される
よくある質問
車いすやお年寄りでも参拝しやすいですか?
みやざき観光ナビのバリアフリー情報では、駐車場は神社前の観光駐車場で、舗装されています。駐車場から出入口までの通路は坂道で舗装されており、出入口までの通路も坂道ですが、手すりがあります。
日向市方面からはどのくらいかかりますか?
みやざき観光ナビの案内では、JR日向市駅から車で約1時間30分です。日向ICからの目安は、本文の「アクセス」をご覧ください。
お問い合わせ先はどこですか?
椎葉村観光協会(0982-67-3139)です。
こんな人におすすめ
- 那須大八郎と鶴富姫の恋物語に思いを馳せたい方
- 財運や芸事にご利益のある神様に参拝したい方
- 鶴富屋敷とあわせて椎葉村の歴史散策をしたい方
基本情報
| 名称 | 椎葉厳島神社(しいばいつくしまじんじゃ) |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県東臼杵郡椎葉村大字下福良1822 |
| 御祭神 | 市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)/須佐之男命(すさのおのみこと) |
| 創建 | 1185年または1204年と伝わる(諸説あり) |
| ご利益 | 恋愛成就・交通安全・厄除 |
| 見どころ | 鶴富姫化粧の水・源氏の陣屋敷跡・東屋造りの社殿 |
| 参拝 | 境内自由 |
| 駐車場 | 椎葉村観光協会の駐車場を利用(約20台・無料)(みやざき観光ナビ) |
※2026年9月時点の椎葉村観光協会の記載をもとにしています。最新情報は椎葉村観光協会公式サイトでご確認ください。

アクセス

- 車:椎葉村役場から車で約3分/徒歩約10分(国指定重要文化財「鶴富屋敷」のすぐそば)
- 道路:国道265号線沿い
- 日向方面から:JR日向市駅から車で約1時間30分、東九州自動車道の日向ICから車で約1時間25分(みやざき観光ナビ)
- 徒歩:椎葉民俗芸能博物館まで約1分、鶴富屋敷まで約5分
地図
椎葉村のおすすめスポット
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- 椎葉村「椎葉平家まつり」♪那須大八郎と鶴富姫の悲恋を再現する秋の祭り・鶴富姫法楽祭と大和絵巻武者行列【見どころ・アクセス】
開催時期や見頃の目安は、年中行事・イベントカレンダーでも確認できます。
動画で見る
まとめ
椎葉厳島神社は、平家落人の里・椎葉に伝わる那須大八郎と鶴富姫の恋物語を今に伝える古社です。
国指定重要文化財の鶴富屋敷とあわせて訪れれば、九州の秘境に息づく源平ロマンをより深く感じられるはず。椎葉村を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

