宮崎県西臼杵郡日之影町、廃線となった旧高千穂鉄道(TR)の線路跡をそのまま歩ける遊歩道「TR鉄道跡地散策コース」♪ 駅舎・橋梁・レール・枕木が当時のまま残る片道約4km・所要90分の初級コースで、日之影町の森林セラピーロードのひとつです。ゴール手前には落差45mの八戸観音滝、途中には国の重要文化財に指定された大橋梁も。鉄道好きの方はもちろん、家族でのんびり歩きたい方にもぴったりです。
全国初の「森林セラピー基地」日之影町の看板コース
日之影町は平成18年(2006年)、全国で初めて「森林セラピー基地」に認定された地域のひとつ。森の中を歩くことによる癒し効果が科学的に検証された森を持つまちで、現在は町内に6つの森林セラピーコースが整備されています。そのなかでもっとも歩きやすく、日之影らしさが凝縮されているのがこのTR鉄道跡地散策コースです。
コースは吾味(ごみ)駅〜日向八戸(ひゅうがやと)駅〜八戸観音滝を結ぶ片道約4km、所要は約90分。標高88m地点から68m地点へ下る平均勾配0.9%という、鉄道跡ならではの驚くほど平坦な道です。路面は一部が舗装、一部が砂利道。難易度は初級で、スニーカーでも歩けます。吾味駅の手前には広い駐車場ときれいなトイレがあり、ここを起点にするのが定番です。

国の重要文化財「旧綱ノ瀬橋梁及び第三五ヶ瀬川橋梁」
このコース最大の見どころが、五ヶ瀬川をまたぐ大橋梁「旧第三五ヶ瀬川橋梁」です。昭和14年(1939年)頃に竣工、橋長は約268mで、鋼製トラス橋と我が国初の連続方杖(ほうづえ)ラーメンなどからなる構造を持ちます。この技術的価値が評価され、隣接する旧綱ノ瀬橋梁とあわせて「旧綱ノ瀬橋梁及び第三五ヶ瀬川橋梁」として令和2年(2020年)12月23日に国の重要文化財に指定されました。

橋の上を実際に歩いて渡れるのがこのコースの醍醐味。眼下には五ヶ瀬川の清流が広がり、鉄道の車窓からしか見られなかった景色を自分の足で味わえます。ほかにも三角屋根の吾味駅舎(現在は休憩所として利用)、レールや枕木がそのまま残る区間、眺めの良い休憩ポイントなど、廃線跡ならではの見どころが続きます。
ゴールは八戸稲荷神社と落差45mの八戸観音滝
コースの終盤には八戸稲荷神社が鎮座し、ゴール地点には八戸観音滝があります。高さ45mから落ちる清らかな滝で、滝のそばの洞には女人の守護菩薩とされる三体の観音像が祀られています。歩いてきた疲れが吹き飛ぶ、静かで神々しい空間です♪ 片道コースなので、往復して戻るか、車を回送しておくと安心です。
歩く前に知っておきたい注意点
- 起点付近と日向八戸駅付近は一般道と共用する区間があります。車の通行に十分ご注意ください
- コース上に小さな倒木がある場合があります。足元に気をつけて歩きましょう
- トンネル区間もあり、内部が暗くなる箇所があります。ライト(ヘッドランプ等)があると安心です
- スニーカーでも歩けますが、歩き慣れた靴のほうが快適です
- 最新のコース状況は日之影町観光協会の登山・道路情報で必ずご確認ください
基本情報
| 名称 | TR鉄道跡地散策コース(森林セラピーロード) |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県西臼杵郡日之影町(起点:旧高千穂鉄道 吾味駅) |
| 電話 | 0982-78-1021(日之影町観光協会) |
| 距離 | 片道約4km(往復の場合は約8km) |
| 所要時間 | 約90分(片道) |
| 難易度 | 初級 |
| 高低差 | 標高88m→68m(下り20m)/平均勾配0.9% |
| 路面 | 平坦・一部舗装・砂利道 |
| 主な見どころ | 吾味駅舎/旧第三五ヶ瀬川橋梁(国重要文化財)/八戸稲荷神社/八戸観音滝 |
| 駐車場 | 吾味駅手前に駐車場・トイレあり |
| 料金 | 散策無料(ガイド付き森林セラピープログラムは有料・要予約) |
※コース状況・ガイドプログラムの詳細は日之影町観光協会公式サイトでご確認ください。
アクセス
- 起点:旧高千穂鉄道 吾味駅(宮崎県西臼杵郡日之影町)
- 車:国道218号で日之影町方面へ。吾味駅手前に普通車も停められる広い駐車場があります
- あわせて立ち寄り:日之影温泉駅・道の駅青雲橋から車ですぐ。散策後の温泉もおすすめです
地図
日之影町・宮崎県北のおすすめスポット
- 日之影町「八戸観音滝」♪高さ45mの滝と女人の守護菩薩・三体の観音像
- 日之影町「日之影温泉駅」♪廃線駅舎の天然温泉・実車両に泊まれる列車の宿
- 日之影町「青雲橋」♪高さ137m・完成当時は国道の橋として国内最大・東洋一と称された大アーチ橋
- 日之影町「天翔大橋」♪水面からの高さ143m・日本最大級の鉄筋コンクリートアーチ橋
まとめ
TR鉄道跡地散策コースは、廃線となった旧高千穂鉄道の線路跡を自分の足で歩ける、日之影町ならではの森林セラピーロード。国の重要文化財に指定された大橋梁を渡り、五ヶ瀬川の渓谷を眺めながら、ゴールの八戸観音滝を目指す片道4km・90分の道のりです。全国初の森林セラピー基地の森をゆっくり歩いたあとは、日之影温泉駅の湯でひと休みするのが最高のコース♪ 歩きやすい靴とライトを準備して、出発前にコース状況のチェックもお忘れなく。


