宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字鞍岡、九州中央山地国定公園の一角をなす祇園山の麓に鎮座する「妙見神社(みょうけんじんじゃ)」。
貞観11年、清和天皇の御代に創建されたと伝わる約1150年の歴史を持つ水神様の古社です。
境内の石灰岩洞窟から湧き出す御神水は「妙見神水」と呼ばれ、「平成の名水百選」にも選ばれた名水として知られています。
この記事のポイント
- 祇園山の麓に鎮座する、貞観11年創建と伝わる水神様の古社
- 湧水「妙見神水」は平成の名水百選。湧水量は1日14,400トン
- 五ヶ瀬町中心部から車で約20分。境内自由

約1150年の歴史を持つ水神様の社
妙見神社は貞観11年、清和天皇の時代に建立されたと伝わり、古くから水神様として崇められてきました。
鎮座する祇園山の麓一帯は、4億3千万年前のサンゴや貝の化石が出土したことから「九州島発祥の地」とも呼ばれる、地質学的にも貴重な土地です。
悠久の時を経て湧き出す清水とともに、地域の人々の信仰を集め続けています。
四億年の時を経て湧く「妙見神水」
妙見神社最大の見どころは、境内の一角に湧き出す御神水「妙見神水(みょうけんしんすい)」です。
祇園山を形づくる石灰岩層の洞窟から湧出するこの水は、太古の地層をくぐり抜けてきたことから「四億年の雫」とも呼ばれ、古くから「授乳の神水」として伝えられてきました。その清らかさと歴史的価値から「平成の名水百選」にも選定されています。
毎年11月上旬には秋祭が執り行われ、地域の実りへの感謝が捧げられます。
環境省の「平成の名水百選」の紹介によれば、妙見神水の湧水量は1日14,400トン。古くから鞍岡地区の上水道や農業用水に使われてきました。
この湧水を水源とする水田は「日本の棚田百選」にも選ばれていて、日蔭棚田もその水を使っています。
日蔭土地改良区を中心に、湧水まわりの管理・清掃や用水路の手入れなど、地域ぐるみの保全活動が続けられています。


知っておきたい豆知識
環境省の「平成の名水百選」の紹介によると、妙見神水は古くから「授乳の神水」とも呼ばれ、「妊婦が飲むと丈夫な子供が授かり、母乳の少ない人が飲むと乳がよく出る」と伝えられています。
また同じ紹介では、湧水の近くで周辺の自然を生かした「もみじ祭り」が開かれており、その開催にあわせた周辺整備も、地域の人たちが一体となって行っているとされています。
こんな人におすすめ
- 平成の名水百選に選ばれた湧水「妙見神水」に興味がある方
- 約1150年の歴史を持つ水神様の古社に参拝したい方
- 日蔭棚田など地域の水利文化にも興味がある方
基本情報
| 名称 | 妙見神社(みょうけんじんじゃ) |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字鞍岡 |
| 御祭神 | 水神様 |
| 創建 | 貞観11年(伝承) |
| 見どころ | 御神水「妙見神水」(平成の名水百選)、祇園山山麓の自然 |
| 年中行事 | 秋祭(11月上旬) |
| 参拝 | 境内自由 |
| お問い合わせ | ごかせ観光協会 0982-82-1200 |
※最新情報は五ヶ瀬町公式サイトでご確認ください。
アクセス
- 車:五ヶ瀬町鞍岡地区、祇園山登山口付近。五ヶ瀬町中心部から車で約20分
環境省の紹介による道順は次のとおりです。
- 国道218号を五ヶ瀬町方面へ進み、熊本県山都町の馬見原から国道265号に入って約10分
- 祇園町交差点を左折し、県道202号線を右折して約5分
- 右手に鳥居と案内表示があります
地図
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開催時期や見頃の目安は、年中行事・イベントカレンダーでも確認できます。
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まとめ
妙見神社は、貞観11年創建と伝わる約1150年の歴史を持つ水神様の古社。石灰岩層から湧く「妙見神水」は、太古の時を経て届く自然の恵みそのものです。
同じ鞍岡地区の祇園神社とあわせて、五ヶ瀬町の山あいに息づく信仰の地をめぐってみてはいかがでしょうか。

