宮崎県日向市の耳川に架かる「美々津橋」♪ 日向市の文化財ウェブサイトによると、昭和9年(1934)に完成した鋼のアーチ橋で、九州では唯一の形式です。美々津の町並みとあわせて、橋の姿もじっくり眺めてみませんか。
この記事のポイント
- 昭和9年(1934)竣工・耳川に架かる鋼のアーチ橋
- 九州では唯一の形式・設計は橋梁技術者の増田淳
- 日向市の指定文化財・土木学会の選奨土木遺産

見どころ・楽しみ方
- アーチの形:日向市の文化財ウェブサイトによると、面全体の部材を三角形に組んだ「スパンドレルブレースト・アーチ橋」で、九州では唯一のものです
- 戦前の鉄骨構造:土木学会の解説シートによると、鉄骨の部材は細かな部材をボルトで接合して作られています。近くで見ると無骨な味わい、遠くから見ると洗練された印象と紹介されています
- 橋のたもと:同じ解説シートでは、橋のたもとの石貼りの親柱と、川沿いの小道を下って間近に見る大きな鉄骨のアーチが紹介されています(2003年の紀行文をもとにした解説です)
- 遠景:解説シートによると、美々津大橋(1967年)の橋上から、日豊本線の耳川橋梁ごしに美々津橋が見えます
設計者の増田淳は、美々津橋を「美々津港の正面に蜃気楼のように浮かび上がる美しさ」と書き残したと、解説シートが紹介しています。
季節ごとの楽しみ方
季節の催しは、美々津の町並み(橋の南東)で開かれます。
- 2月上旬〜3月上旬:みみつ町並み おひなさん祭り。古民家15軒に雛人形が飾られます(日向市観光協会)
- 5月上旬:みみつ町並みこども祭り。古民家に五月人形が飾られます(日向市観光協会)
- 旧暦8月1日:美々津おきよ祭り。子どもたちが家々を回る早朝の行事です
知っておきたい豆知識
- 土木学会の解説シートによると、美々津橋が架かる前、耳川を車で渡るには渡し舟に載せて運ぶしかなく、国道を橋でつなぐことは地元の悲願でした
- 建設は、世界恐慌のあとの失業救済事業の一環でした。日向市の文化財ウェブサイトによると、地元の人々が労働者として雇われました
- 着工の時期は資料で表現が分かれます。日向市は「建設は昭和6年(1931)から」、土木学会の解説シートは「1931年以後の失業救済土木事業に編入され、1933年1月に着工」としています
- 土木学会の解説シートによると、設計は橋梁コンサルタントの増田淳(1883〜1947)です。当初は2連のオープンスパンドレルアーチ形式で構想され、のちに現在の形になりました。設計図と手書きの設計計算書は土木研究所に残っています
- 日向市の文化財ウェブサイトによると、石橋が多く残る九州で、数少ないスチール橋でもあります
- 土木学会の解説シートによると、橋のたもとの親柱のブロンズの飾りは、第二次世界大戦中に供出されました
よくある質問
いつ造られた橋ですか?
土木学会の解説シートによると、昭和9年(1934)に竣工し、4月11日に開橋式が行われました。
どんな橋ですか?
土木学会の解説シートの諸元では、構造形式は鋼スパンドレル・ブレーストアーチ、橋長168.7m、最大支間長64.4m、有効幅員7.5mです。
どんな評価を受けていますか?
土木学会の選奨土木遺産のページによると、2002年(平成14年度)に選奨土木遺産に選ばれました。選奨の理由は「道路橋としては九州では唯一残存する橋梁」です。日向市の有形文化財(市指定)でもあります。
美々津駅から歩けますか?
土木学会の解説シートでは、美々津駅から国道10号を20分ほど歩くと美々津大橋に出る、と紹介されています(2003年当時の解説)。橋はその上流側です。
こんな人におすすめ
- 橋や土木遺産が好きな方
- 美々津の町並み歩きに、もう一か所足したい方
- 昭和初期の鉄骨アーチを間近で見てみたい方
基本情報
| 名称 | 美々津橋(みみつばし) |
|---|---|
| 所在地 | 日向市美々津町・大字幸脇(県道中之原美々津線) |
| 竣工 | 昭和9年(1934)/開橋式は4月11日 |
| 設計 | 増田淳(1883〜1947) |
| 形式・規模 | 鋼スパンドレル・ブレーストアーチ/橋長168.7m・最大支間長64.4m・有効幅員7.5m(土木学会の解説シート) |
| 指定など | 日向市指定有形文化財(平成9年3月26日)/土木学会選奨土木遺産(2002年) |
| 所有者 | 宮崎県 |
※2026年10月時点の公式情報(上の各リンク)をもとにしています。橋の通行・見学の最新状況は、日向市観光協会(0982-55-0235)などでご確認ください。
アクセス
美々津の町並みへの目安は、日向市観光協会とみやざき観光ナビによると次のとおりです。橋は、地理院地図で見ると、町並みの北西・直線で約1kmの耳川の上流側にあります。
- 電車:JR美々津駅から車で約5分
- 電車+車:JR日向市駅から車で約20分
- 車:東九州自動車道の日向ICから約13分
橋の周辺の駐車場や立ち入りについては、日向市観光協会(0982-55-0235)へお問い合わせください。
地図
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まとめ
美々津橋は、昭和初期の鉄骨アーチをいまに伝える、九州でも珍しい橋です。町並み歩きの前後に、耳川の景色とあわせて眺めてみてくださいね♪


