宮崎県の山奥・椎葉村で生まれた民謡「ひえつき節」♪ 全国的に有名で、広く愛唱されている唄です。椎葉村観光協会の「民謡」のページによると、もともとはヒエを搗くときに歌われた労作唄です。
この記事のポイント
- ヒエを搗く仕事の中で歌われた労作唄が由来
- 村内の尾八重地区が発祥の地といわれ、石碑がある
- 平家の姫と那須大八郎の伝説を歌う唄としても有名
見どころ・楽しみ方

観光協会の「民謡」のページをもとに、ひえつき節の成り立ちを紹介します。
- ヒエ搗きの唄:冬になると、どこの家でもヒエを搗いたそうです
- 祝い事の家は大がかり:たくさんのヒエを搗くため、大勢に頼み、6人1組で搗きました
- にぎやかに景気づけ:搗き手は調子を合わせて威勢よく。歌い手はその横で、この唄を賑やかに歌いはやしました
- 出会いの場:この大がかりなヒエ搗きは、若い男女が出会う場にもなっていたそうです
村内の尾八重(おやえ)地区が、ひえつき節の始まりといわれています。「ひえつき節発祥の地」と刻まれた石碑が建てられています(同ページ)。
平家伝説と歌われた恋物語
観光協会の「平家落人伝説」のページによると、平家の姫・鶴富姫と源氏の武将・那須大八郎は、姫の屋敷の山椒の木に鈴をかけ、その音を合図に逢瀬を重ねたと伝わります。このくだりは「ひえつき節」にも歌われていると紹介されています(歌詞は同ページで読めます)。
観光協会の「吉川英治」のページには、「庭の山椒の木〜」の「ひえつき節」の碑が、鶴富屋敷の庭にあると書かれています。鶴富屋敷については鶴富屋敷の記事もどうぞ。
椎葉のほかの民謡
椎葉村では民謡が、生活のいろいろな場面で歌われています。ひえつき節のほかにも、こんな唄があります(観光協会の「民謡」のページ)。
- 駄賃つけ節:馬の背に荷物をつけて町へ行き、物を売って、町の品を積んで帰る「駄賃つけ」の仕事で歌われた唄です
- 春節・秋節:椎葉の民謡の中でも最も古い歌といわれます。山の神に春や秋が来たことを知らせ、季節が順当にめぐることを願う唄です
季節ごとの楽しみ方
- 9月ごろ:椎葉村開発センターで「ひえつき節」日本一大会が開かれてきました。観光協会のお知らせでは、第31回が平成29年(2017年)9月9日(土)・10日(日)でした。日程は年によって変わることがあります
- 11月:椎葉平家まつりが開かれます。ひえつき節にも歌われる鶴富姫と那須大八郎の物語が舞台です
- 冬:もともとヒエ搗きが行われた季節です。椎葉神楽の夜神楽も、冬のはじめから行われます
- 一年中:椎葉民俗芸能博物館では、椎葉の民俗芸能や暮らしを展示で紹介しています
知っておきたい豆知識
- 名前の意味:「ひえつき」は、文字どおりヒエを搗くこと。唄の名前が、仕事そのものを表しています
- 駄賃の話:観光協会のページによると、駄賃つけの賃金は行き荷・戻り荷を合わせて2円ほど。今のお金に換算すると約2万円くらいだそうです
- 石碑は2か所:尾八重地区の「ひえつき節発祥の地」の石碑と、鶴富屋敷の庭の「ひえつき節」の碑が、観光協会のページで紹介されています
- 歌詞を読むには:歌詞は観光協会の「平家落人伝説」のページに載っています(この記事では引用しません)
- ほかの椎葉の文化:観光協会の「椎葉村を知るエピソード」では、神楽・焼畑・狩猟・方言などの文化がまとめて紹介されています
よくある質問
ひえつき節はどこで生まれた唄ですか?
観光協会の「民謡」のページによると、椎葉村の尾八重地区が始まりと「言われている」そうです。伝承として伝わる話なので、断定はされていません。
ひえつき節はどこで聴けますか?
「ひえつき節」日本一大会で歌われます。椎葉平家まつりは、ひえつき節にも歌われる物語が舞台です。村内の民謡は生活の中で歌い継がれているとされていますが、いつでも聴ける場所の案内は公式ページに見当たりません。観光協会(0982-67-3139)に問い合わせると安心です。
ひえつき節は平家伝説と関係がありますか?
観光協会の「平家落人伝説」のページによると、鶴富姫と那須大八郎の逢瀬のようすが「ひえつき節」にも歌われています。もとはヒエ搗きの労作唄で、伝説の恋物語が歌詞に織り込まれたものです。
石碑は見学できますか?
鶴富屋敷の庭の碑は、観光協会のページに「庭にある」と紹介されています。尾八重地区の石碑は、場所や行き方の案内が公式ページに見当たらないため、行く場合は観光協会に確認しましょう。
こんな人におすすめ
- 民謡や、昔の暮らしの中で生まれた唄が好きな方
- 平家落人伝説と、歌とのつながりを知りたい方
- 秋に椎葉村を訪れて、日本一大会や平家まつりに合わせて文化にふれたい方
基本情報
| 名称 | ひえつき節(椎葉村の民謡) |
|---|---|
| 発祥の地 | 椎葉村 尾八重地区(「ひえつき節発祥の地」の石碑。詳しい場所は観光協会に確認) |
| 鶴富屋敷の庭の碑 | 「ひえつき節」の碑(吉川英治の筆跡。鶴富屋敷の庭) |
| 日本一大会 | 椎葉村開発センター(第31回は平成29年9月9日・10日) |
| 問い合わせ | 椎葉村観光協会 0982-67-3139 |
| 公式サイト | https://www.shiibakanko.jp/history/history8 |
※2026年10月時点の椎葉村観光協会のページの記載をもとにしています。大会の日程などは年によって変わるため、お出かけ前に観光協会で確認してください。
アクセス

- 椎葉村まで:観光協会のアクセスのページによると、宮崎市から車で約3時間、高千穂町から約1時間10分、延岡市から約1時間45分、熊本市から約2時間15分、人吉市から約2時間20分
- 鶴富屋敷まで:椎葉村役場から車で約3分・徒歩約10分、JR日向市駅から車で約1時間30分(みやざき観光ナビの案内。くわしくは鶴富屋敷の記事)
- 尾八重地区:行き方の案内が公式ページに見当たりません。観光協会に問い合わせましょう
地図
下の地図は、「ひえつき節」の碑がある鶴富屋敷付近です。
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まとめ
ひえつき節は、ヒエ搗きの仕事の中から生まれ、平家伝説とも結びついた椎葉の民謡です。鶴富屋敷の碑をたずねたり、秋の日本一大会や平家まつりに合わせて訪れたりして、唄が生まれた山里の空気を感じてみてくださいね♪


