高千穂町「栃又棚田」♪日本の棚田百選・748枚の田が連なる世界農業遺産の絶景【見どころ・アクセス】

📖 読了目安: 約5分

栃又棚田 周辺(高千穂町)の空撮
アイキャッチ画像: 国土地理院 シームレス空中写真を加工して作成

宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井、高千穂の市街地から天岩戸神社へ向かう県道7号沿いに広がる「栃又棚田(とちまたたなだ)」♪ 山の斜面にうろこのように連なる田んぼは、農林水産省「日本の棚田百選」にも選ばれた高千穂を代表する農村風景です。

夏はみずみずしい緑、秋は黄金色に輝き、その景色を支えているのは先人が山肌に刻んだ長大な用水路。

神話の里のもうひとつの絶景をご紹介します。

この記事のポイント

  • 日本の棚田百選。約24ヘクタール・748枚の田が連なる
  • 延長約36kmの山腹水路と、明治期の岩川用水が棚田を支える
  • 見頃は9〜10月。農地には立ち入らず道路から見学
山あいに段々と連なる緑の棚田のイメージイラスト
イメージイラスト(実際の景観とは異なります)

日本の棚田百選に選ばれた748枚の田

栃又棚田は、農林水産省が1999年(平成11年)7月26日に認定した「日本の棚田百選」に、「栃又」として選ばれた棚田です。

棚田の総面積は約24ヘクタール、田の枚数は748枚。地形に合わせて一枚一枚のかたちが異なるため、上から見るとまるで魚のうろこのような独特の景観になります。

標高はおよそ260〜400m、平均勾配は約1/10という急な斜面。山間部ならではの昼夜の寒暖差と山から引かれた清らかな水が、おいしいお米を育てています。

なお、この一帯の棚田は岩戸川を境に「栃又棚田」と「尾戸の口(おどのくち)棚田」に分かれており、尾戸の口側には展望所も整備されています。

先人がつないだ「岩川用水」と山腹水路

高千穂の棚田を語るうえで欠かせないのが、山の斜面を縫うように走る山腹水路(さんぷくすいろ)です。栃又の棚田を潤す水路は延長約36kmにもおよび、国内最長クラスといわれています。

その中心となるのが明治期に開かれた「岩川用水(いわかわようすい)」です。完成までの歩みは次のとおりです。

  • 1848年:地元の福嶋辰弥(ふくしまたつや)が、23歳のときに用水路の建設を提唱したものの、当初は村人の反対にあいました
  • 1887年(明治20年):実に39年を経て、ようやく83人の賛同者が集まりました
  • 1896年(明治29年):工事は9年を要して完成し、延べ約2万人が動員されたと伝えられます

この水路によって水田は飛躍的に広がり、今も地域の人たちの手で大切に維持されています。

世界農業遺産「高千穂郷・椎葉山地域」の原風景

高千穂一帯の棚田と山腹水路が生み出す農林業のかたちは、2015年12月に国連食糧農業機関(FAO)から世界農業遺産(GIAHS)「高千穂郷・椎葉山地域」として認定されました。栃又棚田は、その価値をもっとも分かりやすく体感できる場所のひとつです。

棚田は生活と生産の場です。あぜ道や農道は農作業のための道なので、農地には立ち入らず、路上駐車や農作業のじゃまにならないよう気をつけて、道路から景色を楽しみましょう。

栃又棚田 の見どころまとめ
栃又棚田 の見どころまとめ(0982ナビ作成)

基本情報

名称栃又棚田(とちまたたなだ)
所在地宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井 栃又地区(県道7号沿い)
面積・枚数約24ヘクタール/748枚
標高約260〜400m(平均勾配 約1/10)
選定日本の棚田百選(1999年7月26日認定/「栃又」)
関連認定世界農業遺産「高千穂郷・椎葉山地域」(2015年12月認定)
見どころうろこ状に連なる棚田/延長約36kmの山腹水路/明治期に開かれた岩川用水
見頃・おすすめの時期棚田の見頃は9月〜10月(みやざき観光ナビ「宮崎県の秋の花特集」が、栃又の棚田を秋の景観として紹介)。年により前後します。
見学自由(農地には立ち入らないでください)
お問い合わせ高千穂町観光協会 TEL 0982-73-1213

※最新情報は高千穂町観光協会公式サイトでご確認ください。

アクセス

  • 車:高千穂の市街地から国道218号・県道7号を天岩戸神社方面へ。天岩戸神社からは約3.6km
  • タクシー:高千穂バスセンターから約10分
  • 見ごろ:水を張る初夏、緑がまぶしい夏、黄金色に染まる秋と、季節ごとに表情が変わります
栃又棚田 周辺(高千穂町)の空撮
栃又棚田 周辺の空中写真。スポットそのものではなく一帯の地形を示しています(出典:国土地理院 シームレス空中写真)

地図

開催時期や見頃の目安は、年中行事・イベントカレンダーでも確認できます。

見どころ・楽しみ方

みやざき観光ナビでは、栃又棚田は、高千穂町の中心部から天岩戸神社まで行く道沿いにある棚田で、中山間地としては比較的緩やかで広く形成されていると紹介されています。

稲作のほか、タバコの栽培も行われており、四季折々の風景が楽しめます。

同サイトでは「つなぐ棚田遺産」の名でも紹介されています。

よくある質問

高速道路からはどのくらいかかりますか?

みやざき観光ナビの案内では、九州中央自動車道の日之影深角ICから7分です。同じ道沿いの尾戸の口棚田は、同案内では日之影深角ICから15分とされています。

稲作のほかに、どんな作物が育てられていますか?

みやざき観光ナビでは、稲作とタバコの栽培が行われていると紹介されています。

こんな人におすすめ

  • 日本の棚田百選・世界農業遺産など農村景観に関心がある方
  • 車でドライブしながら棚田の絶景を楽しみたい方
  • 水を張る初夏から黄金色に染まる秋(見頃9〜10月)に訪れたい方
  • 山腹水路や岩川用水など、先人の土木の歴史に興味がある方

まとめ

栃又棚田は、748枚・約24ヘクタールという日本の棚田百選の名にふさわしいスケールと、それを支えてきた約36kmの山腹水路という人の営みが同時に見られる、高千穂ならではの絶景です。

神社めぐりのあいまに県道7号を少しだけゆっくり走って、世界農業遺産の原風景をながめてみてくださいね♪

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栃又棚田 周辺(高千穂町)の空撮

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